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PC−9800
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PC−9801をAT互換機用のディスプレイにつなぐ
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古いPC−9801をそのままAT互換機用のディスプレイに接続しても映りません
(BXとか新しめの98はGRPH+1かGRPH+2を押しながらリセットでモードを切替えて映すことが可能)。これを、クリスタルオシレータ(水晶発振器)の交換により、映るようにする改造記事を見つけましたので、
ヤフオクでクリスタルオシレータを購入して試してみました。
(初期状態21.0526MHz)
改造記事によれば、購入すべきクリスタルオシレータは26.7079MHzであるようですが、残念ながら、ほとんどが20MHz、25MHz、30MHzなど、キリのよいものしか出品されていません。なお、改造記事ではハンダ吸い取り「機」を使ってもとのクリスタルオシレータを外していますが、滅多に使わないのにそんな高価な機材は買えないので(ちなみに昔、自宅の近くに無線ショップがあったときは、ハンダ吸い取り「線」でどうしても取れない部品があったらそこへ持って行って外してもらってました。(^^; でも今はもうその無線ショップはない)、もとのクリスタルオシレータをペンチでつかんで力ずくで外しました。その結果、クリスタルオシレータの本体は取れましたが足だけがクリスタルオシレータから抜けて基盤に残ったので、それをランド代わりに使って新しいクリスタルオシレータを半田付けしました(おいおい)。幸いクリスタルオシレータがあった部分の基盤はベタアースになっており、そんなに混み合っていなかったのでハンダ付けは比較的容易でした。PC−9801RXの場合は、FDDの下に、もとの21.0526MHzのクリスタルオシレータと14.31818MHzのクリスタルオシレータが隣りあって配置してありました。このうち、21.0526MHzのクリスタルオシレータを交換します。
@25.0000MHzの場合
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この周波数のオシレータはヤフオクで常に出品されているようで、入手は容易です。
これで映るモニタもありますが、どのように調整しても映らないモニタがあります。
A26.1120MHzの場合
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たまたまヤフオクに出品されているのを発見してゲットできました。このオシレータであれば恐らくモニタを選びません。しかし、PC−9801RXで使用した場合は、恐らくマシンの限界を超えていて、夏場はよいのですが気温が下がると画面が映らなくなることがよくあります。一応リセットキーで直りますが、冬になると何度も押さないと画面が映りませんでした。
(26.1120MHz・液晶モニタ)
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液晶モニタで設定ボタンを押すと、何KHz出ているか表示されるようです。これによると、30.8KHzだそうです。ここで疑問が。そもそも購入すべきクリスタルオシレータの周波数26.7079MHzは正しいのか?? 【検算】26.1120 : 30.8 = χ : 31.5
χ=26.70545というわけで、有効桁数を考慮すればこれで正しいことが確かめられました。ヤフオクで入手できそうもないので、業者に特注した場合の見積もりを取ってみましたが、5つくらい依頼した場合でも1個2000円〜3000円するようです。
31.5KHzからずれているが問題なく映る。
この改造でAT互換機用のディスプレイがPC−9801で使えるようになるのですが、
ワープロや表計算ソフト等では問題ないものの、
市販のゲームで使用すると画面が乱れることが多いようです。
素直にPC−9801対応のディスプレイを買ったほうが賢いかもしれません・・・
元に戻そうにも、元のオシレータは外すときに破損させたので、
別の新品を買うとするともう20MHzのしか手に入らないでしょう・・・。
結局、20MHzの新品のオシレータに取り替えて、
一部のゲームは画面の乱れがなくなりましたが、まだ駄目なゲームが残っています。
やはり、当初の21.0526MHzでないと市販ゲームはダメな場合があるようです。
結局この改造は、ビジネスソフトしか使わない方以外にはお勧めできません。残念。
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